頭・首の症状
| 肩・上肢(腕・肘・手)の症状
| 胸・背中・お腹・わき腹の症状
| 腰・臀部の症状
| 下肢(股・太腿・膝・下腿・足首・足)の症状 |
股関節やその周囲が痛い足のつけ根には股関節があります。股関節とその周囲は肩と同じように動きが大きく体重もかかるため、関節や周囲の筋肉や組織が硬くなりやすく、
よく痛める部位です。症状が足のつけ根の部分的な痛みで、運動のしすぎや無理な動作があった場合は股関節や周囲の組織のケガであることが多いです。
股関節の大腿骨側は特に様々な要因の影響を受けやすく中高年齢層の変形性股関節症も多くみられ、やはり股関節の痛みや動きが悪くなる症状です。
また大腿骨頚部(ふとももの骨の股関節側)はその構造上、負担が大きく骨折を起こしやすい部分です。特に高齢者や骨粗鬆症の方は転んだり、
ちょっとした衝撃で骨折することも多く、そのような状況の後で痛みが出た時は例え軽くて歩けるくらいの場合でも我慢せずに受診してください。 |
坐骨神経痛足のつけ根(お尻側)には腰椎から出て下肢に向かう坐骨神経が通っています。何らかの原因で坐骨神経が刺激されて腰から足(特にお尻の横から ふとももの後側を通って足の裏・指先)に痛みや痺れ、感覚異常などの症状が出ます。年齢や性別に特徴はなく、長時間同じ姿勢で仕事をしたり腰から 下肢をよく使うような仕事の方に多く見られます。腰椎椎間板ヘルニアや臀部の筋肉の緊張などが主な原因で、疲労や冷えなどによっても悪化します。 |
足が痺れる腰から足にかけてのどこかの部分で神経や血管が圧迫されていることが多いです。神経では正座をして足が痺れるような症状、血管では足先が冷たく
痛みを伴う症状が見られますが、相互に関連しているので両方の症状が出るのが普通です。腰から足の症状では腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、
坐骨神経痛、筋肉の過緊張・疲労などが原因となっていることがあります。 |
歩くと足が痛くなる歩くと足に痛みや痺れが出て少し休むと収まるというような症状では、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、血行・循環障害などの病気の 場合と筋肉が弱くなっていたり、使いすぎや疲労、体重の負担が大きいなどの場合があります。また、歩き始めや立ち上がり、階段の上り下りなど で痛む場合は、加齢による関節や骨の変形などのことが多く見られます。足の指のつけ根や足の裏の痛みは外反母趾や足部アーチ障害、負荷による 神経の圧迫など、踵の痛みは負担のかかりすぎや骨の変形、子供(特に運動をしている)では成長痛の一種の原因などが考えられます。 |
太腿が痛い・張る太腿は大きく分けて前側と後側、内側と外側の筋肉がそれぞれ協力して働いています。体重を支えて歩いたりする非常に力が強い筋肉なので
使いすぎやケガなどでバランスが崩れたり弱ったりすると、負担がかかった部分に痛みやケガ(肉離れなど)が起こりやすくなっています。
特に後側や内側を痛めやすいです。また筋肉や腱の柔軟性がなくなり硬くなると膝や腰などにも影響が出やすくなります。 |
膝が痛い膝は常に体重がかかる部位で運動による負荷も大きいのでとても症状が出やすい場所です。特に激しいスポーツなどでは靭帯や関節をケガしや
すく、しっかりとリハビリを行わないと症状が長く残ったり、他の部位に影響が出てきたりします。 |
すねが痛いジャンプやダッシュ、長距離走などのスポーツや足に繰り返し負担のかかる仕事をしている方に多く、運動時にすねの下の方に痛みが出る症状は
シンスプリント(足の筋肉が骨についている部分が刺激を受けて炎症を起こしている状態)といいそのまま放置すると疲労骨折を起こすこともあります。
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ふくらはぎが痛い・張るふくらはぎの筋肉は硬くなっていると攣縮(いわゆるつった状態)して痛みが出やすいです。筋肉はアキレス腱につながっているので、 痛みがアキレス腱やかかとに出ることもあります。筋肉は無理をしたり冷えたりすると硬くなりやすく、硬くなっている状態で急な動きをすると 筋肉や腱を断裂する場合もあります。筋肉が傷つくと腫れや痛みが出て、触ると痛い筋硬結(しこり)ができることもあります。 |
アキレス腱が痛いアキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっていて歩いたり走ったり跳んだりする時に非常に力がかかります。そのため運動のし過ぎや無理が重なると
炎症を起こしたり傷ついたりしてアキレス腱やアキレス腱がつくかかとの骨の部分に腫れや痛みがでることがあります。 |
足首が痛い足首は常に体重がかかる為、捻ったりしてケガをしやすい関節です。特に以前に足首を捻るなどのケガをして靭帯が伸びてしまっている場合などは、
ちょっとした疲労や冷えで痛みや腫れが出ることがあります。加齢や激しいスポーツなどの影響による骨や軟骨の変形も原因になります。手首の腱鞘炎
などと同じように使いすぎによる炎症もよく見られます。長時間歩いたりスポーツをする方に多く、体重がかかったり運動をすると痛みます。 |
踵が痛いかかとは通常は脂肪のクッションと周囲の構造によって衝撃を吸収できるようになっていますが、負荷が強すぎたり衝撃が長期間繰り返し続くこと
により、構造のバランスが崩れて歩行時に痛みが出ることがあります。また高齢や過度のスポーツなどではかかとの骨が変形(棘ができる)をして
痛みを引き起こすこともよく見られます。骨粗鬆症や高齢者では足を衝くことによってかかとの骨がつぶれる(圧迫骨折)場合もあり、状況によって
は背骨(背中から腰)も一緒に圧迫骨折することがあるので背骨の痛みも確認が必要です。 |
足の甲・裏が痛い足はたくさんの小さい骨で構成されていて衝撃を吸収できるように骨、靭帯、筋肉によってアーチ構造を形成しています。その構造の中で特に負担 がかかる部分に痛みや違和感が出ることがあります。そのため立ち仕事やスポーツをする方、ヒールの高い靴や硬い革靴などを履く方に多く見られます。 初期は偏平足や足部アーチ障害など筋肉や靭帯のバランスが過度の負荷で崩れる状態や、それが原因となるウオの目、タコがみられ、その状態が長く 続くと骨の配列が崩れて外反母趾などの足の変形を起こしたり神経や血管を圧迫して痛みや痺れが出たり(足根洞症候群、足根管症候群、morton病など) します。また場合によっては指の根元の骨が疲労骨折を起こしたりします。障害の状態によって痛みの出る場所や症状は異なりますが基本的には歩行や 荷重時に痛みや痺れが出ます。休んでいるときにも長時間痛みが続いたり炎症を起こしている場合、足以外にも痛みや痺れが出ている場合は状態が悪いか、 問題が足の障害だけでないことも考えられます。 |
足の指のつけ根が痛い外反母趾(内反小趾)は親指や小指のつけ根に痛みや腫れがあり指の向きが変わってしまう症状です。疲労などで足の骨や筋肉などのバランスが
崩れたり(足部アーチ障害など)、その状態が長く続くと指のつけ根の骨と骨の間で神経が圧迫されたり骨が圧迫されるようになってしまいます。
ひどいときは指のつけ根の骨に疲労骨折を起こすこともあります。基本的には歩行時や荷重時に強い痛みがあり、状態によっては炎症を起こします。
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その他 |