痛みと症状


よくある症状と疾患


頭・首の症状

肩・上肢(腕・肘・手)の症状

胸・背中・お腹・わき腹の症状

腰・臀部の症状

下肢(股・太腿・膝・下腿・足首・足)の症状

上肢の症状


肩があがらない・後ろに回せない

腕を上げると痛い、髪をとかすとき痛い、痛くて夜眠れない、というような訴えが多く見られます。 関節内や関節の周りの筋肉や腱が硬くなり動きが制限されてしまい、動かすと痛みが出るような状態です。
特に誘因ないもの、腱板断裂など肩の疾患やけが、施術後などに起因するもの、糖尿病などの内分泌疾患や内臓疾患に合併するものなどがありますが、 40歳〜60歳では四十肩や五十肩(肩関節周囲炎・上腕二頭筋長頭腱炎など)が多く、原因は不明ですが、加齢による肩の内部の変性を基盤として 関節に炎症が起こって次第に関節内が硬くなり、動きを制限してしまうような症状が多く見られ、ひどいときは日常生活に支障をきたします。

肩がこる

最も多いのは無理な姿勢や仕事で首や肩の筋肉に負担がかかり、常に筋肉が緊張している状態が続いてしまっていることが原因となるものです。 いわゆる肩こりですが、その状態が長期間続くと椎間板ヘルニアや変形性頚椎症などの原因になってしまうので、早いうちからのケアが大切です。
また肩のこりが他の病気の症状の1つとして出る場合もあります。特に痛みが強い筋肉の張りや体の奥のほうからの痛みや重さを伴うこり、 普通ではない嫌な凝り感、安静時にも痛みがあったり眠れないような痛みが続く場合などは注意が必要です。 多くはありませんが心臓疾患や消化器疾患(胃・十二指腸潰瘍など)、胆石、悪性腫瘍などのサインのこともあります。

肩や腕が痛い・重い・痺れる

首や肩の筋肉の緊張(こり)が原因となっていることも多いですが、特に腕の方にまで症状が拡がるような場合は首の神経に関係する 疾患の可能性があります。多いものとしては頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、頚椎捻挫、胸郭出口症候群、頚肩腕症候群などです。 やはりパソコンやデスクワーク、無理な姿勢を長時間しなければならないような方に多い症状です。

肘・前腕が痛い

仕事やスポーツでの腕の使いすぎによる痛みが多いです。物を握ったり絞ったりする時に肘の内側や外側に痛みが出て、握力が弱くなったり 手の方に痺れなどが出る場合もあります。野球肘・ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)といわれ名前の通りスポーツ による繰り返しの負荷で炎症を起こすことが多くありますが、家事や介護などの生活の中でも起こりやすい症状です。
また肘から前腕には手の動きに関係する筋肉や腱が数多くあります。やはり手の使いすぎによってそれらが炎症を起こしたり、張ったりすることで痛みが 出たり神経を圧迫して痺れなどが出ることもあります。

手首が痛い

手首はいろいろな方向に動く関節で、手先の動きや感覚を担う神経や筋肉・腱の通り道になっています。生活やスポーツの中でも特に負担が多く、 痛みが出やすい部位になります。
腱鞘炎は特に親指側の手首に起こりやすく、指を繰り返し使うことによる手首の骨と腱の摩擦で炎症を起こします。手首を強く衝いたり捻ったり することで手首の軟骨や靭帯などを痛めると、痛みが非常に長引きやすいです。同じような原因で手の骨(特に手首と手のひらの間・舟状骨・月状骨) を骨折することも多いですが、非常に見つけにくい骨折です。放置すると難治性になりやすいので、なかなか痛みが引かない場合などは早めに受診して ください。
手首の神経や腱、血管の通り道(手根管)が狭くなり、それらを圧迫して手先の痛みや痺れ、機能障害を起こす疾患を手根管症候群といいます。 やはり手の使いすぎなどで起こりやすく、糖尿病などにも合併することが多いです。

手の先が痺れる

腕や足の痺れは緊張した筋肉や腫れなどによって、そこを通る神経や血管が圧迫されて起こることが多いです。手や指先の痺れは、首から出ている 神経や血管が途中で圧迫されることが原因となっていることが多く、圧迫は頚椎(首の骨)や首のつけ根、腕の付け根、肘、前腕、手首、手のひらなどで 起こりやすいです。圧迫が取り除かれれば症状も軽快しますが、長期間神経や血管が圧迫された状態が続くと組織が変性して、運動機能に障害が出たり 関節が硬くなったり、筋肉が萎縮したりしてしまいますので、痺れや感覚異常は早めに受診してください。
また脳・神経疾患や心臓疾患、代謝・内分泌疾患が原因となっている可能性もあるので注意が必要です。

腱鞘炎

家事や仕事で同じ動作を繰り返すことによる摩擦で腱鞘に炎症が起こります。特に親指を動かす腱が手首やつけ根で擦れることが多く、 手首の親指側や上側、親指の内側やつけ根が腫れて痛みます。手首をよく使うスポーツをする人・パソコンを使う人・摘む・キャップを閉める ・ドアを回すなどの親指の使いすぎ・手首の捻挫・打撲や出産直後・閉経後の女性に見られます。
手首の症状が多いですが、足首やアキレス腱などでも炎症が起こることがあります。

バネ指(弾発指)

指を曲げる細い筋肉やそれが通るトンネルが、頻回に曲げ伸ばしを続ける(使い過ぎる)ことで肥厚してスムーズに通らなくなります。 指の曲げ伸ばしで引っかかりがあったり、コキッというような感じがあり腫れや痛みが伴う場合もあります。 指が一度曲がると反対側の手で伸ばさないと伸びなくなったり、関節が硬くなって完全に伸びないという症状にも進行します。手の平側の 指の付け根部分に小さなしこりのような塊ができ、押すと痛みを感じます。使い過ぎの他、老化やホルモンの影響による場合もあります。

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